静岡イチゴツーリングレポ

 

 

 

突然ですが、皆様、何気なく周囲の気配をうかがいましょう。

姿勢はそのままで、聞き耳を立てましょう。

あたりに人の気配がないと感じたら周りを見渡しましょう。

ちゃんと見てください。

もしかしたらその机の下に誰がいて、こちらを見ているかもしれません。

となりの部屋で物音がしたら、見に行きましょう。

『なんだ猫か・・・』とか『なんだハリモグラか・・・』というならまだかまいません。

皆様ちゃんと確認しましたか?

では話を進めます。

「イチゴイチゴイチゴイチゴイチゴ・・・」と口に出して言ってみましょう。

速さ、声の大きさ等は思い思いでかまいませんが、口に出して、という部分が重要です。

ちゃんと言ってみましょう。

10回言ってみたところで気付くはずです。

『ああ・・・こんなにイチゴだけの事を考えている事なんて今までなかったな』と。

20回目で

食べてもいないのに口の中にイチゴの甘みと酸味が広がるでしょう。

30回目で

・手のひらにのせて小鳥のように可愛がりたくなる

・床の間にある壺をどかしてイチゴを置いてみたくなる

・梶井基次郎の小説檸檬の『檸檬』の部分を全部『苺』に書き換えてみたくなる

・今夜の晩御飯はイチゴ丼にしようかと真剣に考えだす

・昔すきだったあの娘のことを思い出す

さあどうでしょう?皆様イチゴのことで頭がいっぱいになってきましたか?

それでは今年もイチゴツーリングに出発です!!

 

注:イチゴイチゴ・・・と40回を超えると次の症状が出始め、

日常生活に不安の雲が覆い始めるのでやめましょう。

・イチゴイチゴと叫びながら、時にのけぞり、つまずきながら転がるように屋外に繰り出したくなる

・妻子を捨ててイチゴと駆け落ちをしたくなる

・子どもがファミレスでチョコレートパフェを注文すると本気で怒る

・夜空を見上げて、勝手にイチゴ座を作ってしまう

 

 

という訳で

さて、今年も始まりました。

いいかげんいい大人が真剣に苺と対峙する日が。

みな苺を食べる為だけに集まったその数十名。

さてここで冷静に考えて見ましょう

ただ苺を食べるだけならスーパーで

売っているのに、なぜバイクで遠くまで行って

苺を食べなくてはいけないのでしょうか?

だいたい本日の走行距離数は300キロを越えています。

近所のスーパーなら歩いて五分程度の所にあるのではないでしょうか?

なぜ本当にいい大人がゆっくり昼間で寝ていられる

日曜の朝にわざわざ早く起きて、大勢で集まり

その距離を走って苺を食べに行くか。

私は考えてみました。

@苺の季節である

A苺の本場である

B食べ放題

C捕れたて新鮮

D普段苺でお腹をいっぱいにする事など無いから

E親の仇

それらどれかに複数当てはまる部分があるのでは

なかろうかと思われます。

がしかし、

私は思います。

マジすぎる…。

本気です。

『苺食らわば皿まで』の勢いを感じます。

そんな人達が十人、今年も集まってしまいました。

という訳で今回の参加者。

黒さん、たー3、ぐずさん、ハマヒロさん、ナベさん

うたさん、エリザさん、アサキチさん、ボヘミさん、ナナカ

(順不同)

この人達は、世界苺十字愛護団に指名手配

されかねない人達です。

モサドの追求よりも厳しいという噂ですので、

南米に逃亡し、煙突掃除夫として余生を送り、

怯えながら生活しなければ駄目な人達です。

がしかし!後悔してももう遅い!!

という訳でさあ出発です。

 

朝八時:東名中井PA集合

雑談をしているように見せかけ、苺の事しか頭に無い。

特にこの人。

苺を食べるなら是非…と意気込んで参加した人。

苺の為なら地の果てまでも行くという苺マニア。

苺食らわば土までという目をしている人。

世界苺十字愛護団に対して喧嘩上等とタンカを切る人。

毎年苺で五キロは太る人

不幸な人です…。

苺の呪いにでもかかっているのかもしれません

苺食べなきゃ死んじゃう病かもしれません

そろそろ前代未聞のドクターストップで

「苺だけは食べるな」と言われる日も遠くないはずです。

苺の致死量について研究しているのでなければ程ほどにしましょう。

 

 

そんな呪われた病人を引き連れて出発!

静岡インターまでフリー走行だったのですが、

皆我先に一番槍を!とまるで戦国時代の武将の

ような勢いで走り出します。

そして皆速い…。

途中であまりの焦りに清水インターで間違えて

料金所まで行き、降りそうになってしまった人も

いる位の焦りよう。

 

そして静岡インターの近くのコンビニに全員集合してから

一団は今回の目的地、美保の地へと向かうのでした。

 

何度も言うようですが、皆大人です。

小学生の遠足ではありません。

なのにこのはしゃぎよう。

相当楽しい様子がうかがえます。

ビニールハウスに入るなり我先に

@なるべく他の人より大きい苺を

Aなるべく他の人より赤い苺を

という大将首を獲るような二大コンセプトを立ち上げ

 

     開始五分

 無言で探し食べる

 

     十分経過

 ようやく会話らしきものが聞こえ始める

 

     十五分経過

 この世の謳歌を楽しむように談笑しつつもメインは苺

・二十分経過

 ちらほら脱落者が現れ始める

・二十五分経過

 終了

という、まるで地球の誕生と歴史でも見るような流れで

事が運んだように思われます。

ただ今年の苺はイマイチ粒が小さかったようで

残念という声が上がったので、

来年はまるで蜂に襲われている熊のように苺を狩る人が現れそうで

今から来年の苺狩りが恐ろしいです。

 

苺を食べ終わった後、土産物屋の椅子で休んでいたのですが、

その前の道路を救急車がサイレンを鳴らしながら通り過ぎました。

その時なべさんから一言

「急性苺中毒だな…」と。

毎年この時期には多いという事も言っていました。

みなさん慣れない苺のイッキ食べには気をつけましょう。

 

★今年の栄えあるキングオブイチゴキラー二名★

(左手には苺狩り所でコンデンスミルクは貰えると

分かっていながらもマイコンデンスミルク持参のまだまだ余裕のぐずさん)

(あと30個はいけるはずのハマヒロさん)

○巨大苺コンテストに輝いた苺

しまった!!!撮り忘れた!!残念

○これ苺?コンテストに輝いた苺

〇今回の敗北者

(自ら罰としてコンデンスミルク一気飲みの図)

 

 

無事に今回の目的を達成した一行は

イチゴ狩りの疲れを癒すために

日本平で休憩をする事にしました。

走る事約二十分。

到着した日本平は

天気もよく富士山も見え

休息には程よい環境でした。

 

ですが、ここでちょっとした問題が。

日本平名物『不思議な石鹸』

という大きな垂れ幕が架かっています。

当然何が不思議か?

という問題が発生します。

たー3、ナベさんが色々な予想をしています。

・汚れが落ちない

・洗うほどに汚れる

・顔を洗うと某H氏のように鼻の頭に毛が生える

どれも嫌です。

そして売店のおばさんに聞いたところ

「アトピーが治るという事例がある」

という微妙な結果になりました。

確か一個八百円位だった気がするので、気になる人は

どうぞ。

 

そんな不思議な石鹸を尻目に日本平を

後にして一路今回の第二目標。

『豪華桜海老尽くし』の昼ごはんを食べに

向かいます。

 

一行は細い道をくねくねと進んで行きます。

広かったり狭かったりする道を進んでいきます。

途中、これは絶対に道を間違えているのではないか…。

と思う事もありましたが、

一ヶ所以外はあっていたようです。

その最初で最後の間違い。

今回はその間違えた一ヶ所にスポットを当ててみます。

その時の状況

・割と広めのY字路

・左は登り坂。右は平坦(右が正解、左に行って間違えた

・十台のバイクが連なっている

・路面の凍結などは一切無し

・バイクを左脇に寄せて一旦全員止まった

・天気快晴、微風、気候温暖

そういった状況で道を間違えた訳ですが、

全員がその道でUターンをしました。

Uターンしましたがしかし、

途中複雑な過程を経てUターンした

人が一人だけいました。

なべさんです。

彼は何故か

半分Uターン→スリップダウン→半分Uターン

という奇妙な技を披露してくれました。

「それっていわゆるアレじゃないの?」

という疑惑があるかと思いますが、

本人が「スリップダウンした!」

と言っているので、間違いはないかと思われます。

その一部始終を見ていたのですが、残念な事に

その勇姿を写真に撮り逃してしまいました。

よって、今回はつたないですが

その勇姿を絵で表現してみたいと思います。

 

 

 

 

さてその後一行は順調にタイヤを進め、

途中でのんびりと休憩しながら

毎年恒例の桜海老の店に到着しました。

昼には大分遅いのですが、店は満員。

しばらく待たされるも、席に着き、

皆それぞれ、桜海老の掻き揚げや生桜海老などを

食しています。

さて、人間の口の使い方としておおよそ二種類の

使い方があると思います。

1、食事をする

2、言葉を喋る

一行は会話を楽しむでもなく

もくもくと食べるためだけに口を動かします。

野球で例えるならば、

延々とピッチャーが球を投げる。

バッターは微動だにしない。

延長戦の末、両チーム無得点のまま試合終了。

ときどきフォアボールで押し出しして点が入る

事もあるのかもしれませんが(あるのか?)、

それはこの場合で言う

「生の桜海老初めてだな…」という

つぶやきに似ています。

それだけ皆お腹が減っていたのかもしれません。

食事をするというより、

食料を摂取するに近い気がしました。

混んでいたので食べ終わるとすぐに会計を済まして

店を後にして帰路に着きます。

 

清水インターから高速道路に乗り、

小一時間走り、足柄SAに到着し、

そこで解散になりました。

 

今回のツーリングをはどうやら寒かったようです。

まだまだ三月。日が落ちかけると寒いという事ではなく、

どんな寒い時も路面が凍結している山の上でも、

寒いなんて言った事の無い、冬でもメッシュ入り

夏用グローブ、ハスキー犬のように寒さに強い

あのぐずさんが足柄SAで初めて寒いと漏らしました。

どうやらぐずさんも人間だったようです。

いままで『北風と太陽』の話が成立しない恐るべき全天候型の

気候を意に介さないツーリングターミネーターと理解していました。

北極の永久凍土の下に三万年埋まっていて、

その間人類が滅亡しても、暗雲立ち込める吹雪の中

一人だけその土の下から元気に甦って

ニコニコしていそうな雰囲気でしたが

ちょっと安心しました。

 

おまけ

【足柄SAにてあまりの寒さにバイクの隙間に入り込む黒さん】

【バイク型巨大カイロで温まるたー3】

 

 

以上終了

 

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