ツーレポ小説 『いちご』

作 ナナカ 

 

さて、今回は『いちご』です。 

皆様。いちごを食べた事があるかと思います。

初めてそれを手のひらの上に乗せてみた時の事を思い出してみてください。

子供の頃の話です。

よく思い出してください。

一分くらいかけてゆっくり思い出してください。

それは鮮やかな赤と、房の緑の美しい配色。

赤いみずみずしい果実には、均等にたねがほどこされています。

それはデコレーションのようでもあったでしょう。

まず『きれい・・・』と思ったのではないでしょうか。

もちろん味などは想像もつかなかったでしょう。

もしかしたら嫌いなピーマンと同じような味かもしれなかったです。

がしかし。

不快な印象は無かったのではないでしょうか?

なぜか

『君は私の味方なんでしょう?』

と始めから好感を持って接したのではないでしょうか?

そしてそれを恐る恐る口に入れた時、なんと思ったでしょう?

私は今まで会ってきた人の中で、

「いちごだけは許せない!」

とか、

「あの赤い色だけはありえない!」

とか

「いちごの存在が分からない!」

と言う人に会った事はありません。

つまり、皆一様にちょっと恥ずかしがりながら

「・・・好き」

と思ったに違いないのです。

きっとどんなに子供時代をすぎてしまった人でも

ふとした瞬間にいちごを目の前に置かれて、

思いがけずいちごと目を合わせてしまった時、

平静を装いながらも、ふとむかしの美しい思い出を…、

普段日常生活の忙しさで忘れてしまっているような事を

思い出すのではないでしょうか。

 

今日はそんな『いちご』のはなしです。

 

 

第一章

 集合場所と出発

 

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 ここは朝の東名高速中井PA・・・。寒さに凍える男が一人・・・。

何時かといいますと七時を軽く回ったところ・・・。この男またしても集合時間より早く来てしまったようです。男は身動き一つ取らず、朝の人気の少ない駐車場のはしの方で重く深く静かに反省しています。

そんなこの日は三月七日。天気が良く、見上げるとどこまでも抜けるような青空が広がっています。しかし男は

『この抜けるような青空の全てが冷たい空気なんだ・・・』と思い落ち込んでいるようです。

『しかも上に行けば行くほど寒い・・・。』とか

『この抜けるような綺麗な青空の先に待っているものは、もっと冷たい空気なんだ。』とか

『どこまで行っても冷たい空気・・・。』とかを思い、男は更に考え、懐かしみます。暖かい布団をです。そしてボソリとつぶやきます。

「寒い・・・。」

それもそのはず、男の気分は布団の中です。がしかし体は三月七日の七時の朝の空の下です。『おかしい・・・』男はそんな事を思っているのかもしれません。更に『今ならまだ遅くない。誰にも見つかる前に寝坊した事にして帰って寝よう。』とかも思っているかもしれません。

ですが現実は無常です。遠くでメンバーを発見してしまったようです。『しまった!』と思った時にはもう遅いのが世の常。声をかけられるのが早いか、諦めるのが早いか、

「ナナカさん、おはようございます。」

と声をかけたのはあさきち嬢です。どうやら男より早く来ていた様子。多分この男のツーリングはその時点で始まったのでしょう。『諦め』という二文字と共に・・・。

 

そうこうしている内に、みなゾロゾロと集まってきます。

男は歯がゆい思いでそれを見つめています。

『なぜ?』とか思っていたのかもしれません。

 

まず第一何故。

男おもうに・・。

何故かこの場所にいる筈の無い、又はいてはいけないよねやまさんを見て思います。

ヨネヤマサン問題。また浮上してきたか・・・と。

先日はとりあえず保留にしていたのが間違いだったのか・・・と。

『また来たか!』と思いつつ、男はつぶさにヨネヤマサンを観察しています。

『やっぱりこのヒゲが何らかの電波を受信して、誰かに操られているのではなかろうか?』とか、

『実はヨネヤマサンは未来から来た人型ロボットで、スピキンパソコン部の人が変なウイルスを感染させて

誤作動してるんじゃなかろうか・・・』とか、『とひとさん辺りに、皆勤賞を取ったら無期限有効の

銀河鉄道のアンドロメダへの定期券(オリオン・プレアデス経由、発行銀河鉄道株式会社地球本社)

を賞品でもらえるとか言われたんじゃないだろうか・・・』とか思っているようです。

男は何故かツーリングが好きなんだ!とかバイクが好きなんだ!とかいう発想には至らないようで、

いぶかしげにヨネヤマサンを見ています。

 

何故だ何故だと考えていると、

ボヘミさん登場

 

そして第二何故。

『ボヘミさんは井上陽水に似ている事を何故誰も言わないか!』

と男は思っているようです。

『ボヘミさんがサングラスをかけたら井上陽水にそっくりなはずなんだが・・・。もしかしたら本人かも・・・。』とか

『サインもらわなきゃ!』とか

最近、井上陽水にはまっている男は気が気でない様子。

『あの・・・ビルの最上階は名曲だと思います!』

とか声をかけたら以外と「いやーお恥ずかしい」とかいう返答があるのではなかろうか・・・。

とかも思っているようで、気になる様子。

 

今度そんな感じで声をかけてみようか・・・。

と男が思っていると、

グズさん登場

 

つまり第三何故

『こないだあれほど言ったのに何故夏用グローブか!』

と、怪訝な表情の男。

クズさん曰く

「グローブ二つ持ってるんだけど、二つとも夏用なんだよねー。」

男は眉間に深いしわを作りつつ、同じように

『何故二つとも夏用か!』

とグローブ関係にひとしきり疑問を向けたところで

ふとグズさんのバイクに目を向けると、

『何故タンクパッドが上下逆に貼ってあるか!』

と唇をかみ締める男。

グズさん曰く

「こっちがホント。逆に貼ってあるのは間違いよ。」

なんの躊躇も無く言い切ったグズさん。

言われてみればそんな気もしなくも無かった男ですが、

そこは気を強く持ち、

『逆に貼ってしまってしまって、まーいーかーと思っただけじゃないのか!』

と奮起したようです。

 

どうやらこの男は疲れているようです。

それもそのはず。こんなに早起きしてバイクに乗って遠くに来ているのです。

そしてこの後、更に遠くに行こうとしているのが分からないらしいです。

何より一番疲れているのは、こんな朝っぱらからこんなに濃い人たちとわたり合わなければならない事実です。

男の中では、目覚めて間もない一秒後くらいに目の前にカツ丼大盛りが、その量豊かにほかほかと湯

気を出しながら存在して、それをさあ食え!いま食え!早く食え!と言われているようなものなのでしょう。

『ありえない・・』と男が思っていると、

続々とメンバーが集結してきます。

 今回のここで集合した人

あさきちさん、よねやまさん、はまひろさん、てけてけさん、ぼへみさん、ぐずさん、ナナカ

です。

『よくこれだけ集まったものだ!』と驚嘆の気持ちを隠し切れなかった男はふと黒さんの名言を思い出しました。

「こんな寒い日にバイクに乗ってる人はバカだよね!」

男はうんうんと深くうなずくと、そろそろ出発の時間のようです。

 

 

第二章

走るバイクと三月の風

 

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 「ごおおおおおおおおおおおお」

男は叫んでいます。どうやら寒いようです。

「コケッ!コケッ!コケッ!コケッ!」

どうやらニワトリになって現実逃避をしているようです。

がしかし、ニワトリになって逃避できる現実なんてたかが知れてます。

男は、ウマ、ヒツジ、ブタ、と、まるで輪廻転生でもするかのように次々と多角的に視点を変えて戦っています。

ですが三月の早朝のとても冷たい空気を掻き分け、高速道路を走っているのです。

おそらく無駄でしょう。困ったものです。

ですがどうやら時間だけは経過していたようで、今回の最後のツーリング参加者、スナッチの待つ

パーキングエリアに到着したようです。ついた頃に男は「ゲンゴッ!ゲンゴッ!」と不思議な

ゲンゴロウにまで身を落としていましたが、バイクを降りるとふと我に帰り、どうやら人間に戻れたようです。

どうやらスナッチは少し前に到着していたらしく、いつも通りニコニコしながら迎えてくれました。

久々にスナッチと会って懐かしがる人、お腹が減ったと朝御飯を買いに行く人。

男はメットを取った瞬間ボヘミさんに

「鼻出てるよ」。

と言われ、恥ずかしがる風でもなくうなずくと、冷静にポーチからティッシュを取り出し鼻をかんでいます。

もはや思考回路は停止しています。もしかしたら『ズボン穿いてるよ』と言われれば、そうかもしれぬと思い、

何となく穿いていてはいけなく感じ、脱いでしまったかもしれません。

外的要因に対する反応しか出来なかったのでしょう。

どういう事かと言うと、多分それ程寒かった・・・と。

 それはそれとて皆休憩しています。

そういえばスナッチはハマヒロさんにお久しぶりですと言う前に、

バイクを降りたハマヒロさんにカウルの傷を発見され、

「コケタね!」と言われ、

「いやコケタというか、こういった感じで・・・。」

と身振り手振りをしていますが、

「いや、だからコケタんだろ?」

と言い訳する間を与えられず間髪入れずにツッコミを入れられています。

いわゆるいつもの光景というやつでしょうか。

ほのぼのしています。

もう春なのでしょうか。

そういえば休憩している間に少し日が昇り暖かくなってきた気がします。

それもそのはず、もうだいぶ日も昇ってきました。

という訳でそろそろ出発です。

 

【注】少しペースアップしないと次のツーリングまでに書き終わらないから急いでいるのではありません。悪しからず・・・。

 

 

 

第三章

  透き通る海と巨大苺と生かされなかった去年の教訓

 

 

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 どこをどう走ったのか定かではありません。

 何を聞かれても全く分かりません。

ですがどこかをどうにか走り、また停まりしているうちに気付けば いちご街道(適当)を走っている一行です。

空は雲ひとつ無い快晴。海辺の道沿いにズラーーーーット並んでいるいちご狩り所。

延々と道路脇に並んでいます。いちご狩りの看板の先にはいちご狩りの看板。その先には!

なんといちご狩りの看板。ちなみに三軒先もいちご狩りの看板を掲げています。意表をついて

ぶどう狩り!という事は一切ありません。全部いちご狩りです。

右手方向には海。ザッパーン・・・。ザッパーン・・・。と引いては返す青い海の光景。海はいたって冷静です。

 

【では左手を見てください。

えー中央に見えるのが生命線です。その上で交差しているのが仕事運などをつかさどる運命線です。

さらに上には四本の、右から人差し指、中指、薬指、小指です。左に回って太いのが親指です・・・。

著者は誰か止めて欲しいと思っています。ですが何となく後には引けない感じになってきたので

焦っています。始めは軽い気持ちだったのです。どこかで聞いたネタだったのです。がしかし、軽はずみだったと思いました。書き始めてから『しまった!』と思いました。思ってから気付きました。消せばよいと。ですが消すのは何だかしゃくなので、残しておきたいと思います。】

 

 左手方向を見てください。

そこには先述の苺狩りの看板を大きく掲げた苺狩り所の長蛇の列。何だか奇妙なな感じです。海からの風で、のぼりがハタハタと強くはためいています。そして冷静な海は見ているでしょう。それぞれののぼりの下に立つ、思い思いの格好をして客を引く客引き(若いおねいさんが多い)を・・・。客引きの人は、時にはピカチュ○の格好をし、時には猫の耳を付けた人もいます。もはや何だか分からなくなってしまった奇妙な格好に身を包む人 もいます。みなそれぞれにこやかにこちらを見て手を振ります。そして時々目が合います。 

 ではもう一度復習しておきましょう。

道を走る私たち一団。右手には寄せる波かえす波の青い海。左手には長蛇の列をなして並ぶいちご狩り所。青い空。その前に立ちこちらを見て手を振る女の人。そして時々目が合う・・・。

男はうつむき加減で、これはハンターと獲物の図に近いと感じ、そして思っていました。

『逃げ出したい・・・』と。

いくら逃げ出したいと思っても、道は続き、そしてそれに伴う苦痛が身を摺り寄せてきます・・・。男は更に思っていました。『はやくしてくれ・・・』とか、『避けられぬなら早めにすませたい・・・』とか、まるで小学生の注射です。

そんな折、先頭を走っていたドカマニア、マニア大王、穴マニア、何にせよマニアである事に変わりは無いハマヒロ氏がスルリと小さい一軒のいちご狩り所の駐車場に入っていきました。『たすかった!』と、それを見た男は蜘蛛の糸を見たカンダタのように思ったのかもしれません。男はもちろん、みなそれに続きます。小さい駐車場はバイクであふれ返りました。店のおばちゃんは嬉しいやら困ったやらで大変な様子でした。

その後一行は店の人に、

「ちょっと遠いけどいいですかね?」

と聞かれ、バイクを置いて、気分はいちご、懐のコンデンスミルクを取り出そうと思っていた一行は、まさか嫌とも言えずうなずくと、店の人について行くのですが、幾つもあるビニールハウスの角を幾度も曲がり、道路を横断し、急な坂を登り(誰とは言いませんが途中転びそうになった人あり)、更に細い山道を登りに登り、ライディングブーツで私は何をしているんだ・・・。と男が疑問を持ち始めた頃、おばちゃんが立ち止まり、ここでお願いします的な事をいったかと思うと、皆の目がいちご泥棒の目に変わりました・・・。

まるで発射されたロケットのようにいちごに向かって一直線に、そして見た事も無いような真剣さで苺と向かい合う一行。はしゃいでいます。実は一行みないい大人。向かい合っているのは『いちご』です。大きいいちごコンテスト等も始まっています。もう一度言います。みないい大人!そして向かい合っているのは『いちご』です!

今日の日は天気も良く、太陽がきらびやかに輝いています。ビニールハウスの中は蒸し暑く、そして狭い・・・。ビニールハウス中にむせ返るような苺の甘い香り・・・。みずみずしい緑の葉の中に隠れる宝石のような苺・・・。ビニールハウスの中の人はそれぞれいちごに熱中します。集団パニックのような状態でしょうか。我先にと無我夢中です。熱狂です。それを観察してみると、

 

第一段階

手当たり次第美味しそうな苺を食べる

第二段階

なるべく大きいのを探しだす

第三段階

そろそろお腹一杯になってきて飽きはじめる

第四段階

限界に挑戦しはじめる

 

思うに、幸せに美味しく苺を食べているのは第一段階までではないでしょうか。

そして第二段階に移行すると、そろそろ飽きがきています。何となく最終段階を見越して、食べ終わった時に自分がどれだけ満足出来たかを推し量る基準がこの『おおきいいちごを探す』という行動なのではないでしょうか。フランスに行ったらルーブル美術館に行かなきゃ!と、さして絵画に興味の無い人が強迫観念に駈られてつい観光してしまって、疲れきっている状態と少し似ています。

第三段階は原因による結果といいますか、飽き始めています。当然の出来事です。たぶん皆分かっていたのだと思うのです。いちご狩りに行くと決めた瞬間からこうなる事が。ならざるをえなかった・・・。ならなくてはいけなかった・・・。こうなってしまっては最後まで・・・。と後には引けない状況というのでしょうか。時々ありますね。非常に喉が渇いていて500ml入りのコーラを買ってしまって半分位で満足して、後に残った250mlものコーラを捨てるのも勿体ないから・・・。と全部飲んでしまって、やっぱり気持ち悪くなって、ゴフッ!とか言っているという事が。何だか似ている気がします。

さて、ここで止めておくのは賢いのです。

例えばサバンナにいるライオンが、お腹一杯になってもそれ以上食べるかというとそうではありません。モノには限度、胃袋には限界、一升徳利に二升は入らぬといったところでしょうか。

がしかし、限界に挑戦してしまった人達がここにいます。(写真参照
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楽しそうです。何か楽しみを発見してしまったのでしょうか。そこには苦しみしかなかったはずです。何故でしょう。なにが彼らをそこまでさせるのでしょう。そこに義務は無かったはずです・・・。

第四段階

つまりそれは限界への挑戦。自分の枠を越える事。更なる高みへ。

聞こえはいいですが要するにチキンレースに他なりません。

ある二人の会話

H、「うー気持ち悪い、でもまだ十個はいけるな。」

S,「僕なんてあと十一個はいけますよ。」

・・・・

典型的なチキンレースです。

そんなこんなでメンバーみなそれぞれいちごを余すところ無く食べ尽くし、口々に

「もういちごはいらない。」だの

「いちごはショートケーキの上に一個だけ乗ってるのが美味しいんだよ」とか

文句ばかり言っています。ちなみに去年もそうでした。歴史は繰り返すという事でしょうか。

今は反省したようでもありますが、参加メンバー全員思っているはずです。

『たぶん来年も・・・』と。

そんな一部始終を海は冷静に見ていたようです。(写真参照)

来年はもう少し大人になれたらよいですね。

 

 

  第四章

  天女の松と白い砂浜と変温動物

 

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いちごを余すところ無く存分に堪能しすぎた一行は一路休憩ポイント『何だか分からないけど観光名所チックな

デカイ松がいっぱいある海辺のところ』(←はまひろさんよろしくお願いします)に向かったかと思うと既に

到着です。ハイペースです。バイクの話ではありません。いまツーレポを書いている『いわゆる私』がです。

何故かと言うと次のツーリングが迫ってきているのです。困っているのです。ですので簡単にいいますと、

ぐずさんは変温動物だったのです!日向に寝転がるぐずさん。一同、

「また寝てるよ〜」とか

「高速道路のPAでも寝てたよね〜」と言うと、ぐずさん曰く

「変温動物だからね〜、しょうがないの。」との事。

何となく素直に納得してしまった男は、

『やはり血は緑ですか・・・』とおもいました。 

突然ですが

皆様、想像力はたくましいですか?

え?はいはいそうですか。ならばここでは写真中心で何となく分かっていただきたいと思います。

一言で感想など言わせて頂くと、景色がとても良く、松が大きく、海が広くて大きかったです。

以上!!!

 

 

第五章

 期待以上に美味しかった桜海老!

 

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桜えびは通年、釜揚げの冷凍品や素干しなどが出回っています。お好み焼きや
かき揚げの材料としてお馴染みですね。でも今頃なら<生>が手に入ります。
鮮度落ちが早いため、地域によっては<生>は食べたことがないという人が多
いかも知れませんね。春と秋の季節限定、それも漁模様次第という稀少品です。
透き通った桜色の美しい姿、口にしたときの歯触り、ほんのりとした甘味、思
わず「美味い!」とニッコリすること請け合いです。

生態
 桜えびは、甲殻類十脚目サクラエビ科に分類されます。体長はわずか4〜5
 cmほどの小エビです。深海性で昼間は200mほどの深さの所にいて、夜
 間にはエサを食べに表層20〜30mまで浮上します。そして、明け方には
 再び深みへ戻ります。これが桜えびの生活パターンです。寿命は短く、15
 ヶ月です。

 体には約160個もの発光器がありますが、実際に発光している姿は確認さ
 れていませんし、なぜ発光器があるのかも分かっていません。私の当てにな
 らない推理では、同じく今が旬のホタルイカと共通項が多いような気がしま
 す。01年3月号<春の風物詩の話>として紹介したホタルイカは実際に強
 い光を発しますが、これは夜間に敵を威嚇するためではなく、上昇や下降す
 る時の明るさに溶け込むためでした。桜えびもきっと、かつてはそんな使い
 方をしていたのではないかと・・・???

うっかり漁師の世紀の発見!
 桜えびの歴史は極めて浅く、登場したのはつい最近と言っていいほどです。
 それもベテラン漁師の「うっかり」のおかげというから面白いものです。今
 からたった110年ほど前の明治の中頃の話です。駿河湾は由比の二人の漁
 師がいつものように夜間のアジ漁に沖合に出ました。漁場に着いて網を下ろ
 そうとして、肝心な浮き樽をうっかり忘れてきたことに気付きました。戻る
 のも面倒とばかりに浮き樽なしに網を下ろし、深みに沈んだ網を引き上げた
 ところ、何と大量の見たこともない小エビがぎっしり入っていた!というこ
 とです。これが世界初の発見になりました。名前はもちろん見たまま、桜え
 びです!

地域限定
 桜えびの住みかはごく限られています。日本での漁獲のほとんどは駿河湾で
 す。他に遠州灘や相模湾、東京湾でも漁獲されますが、量的には駿河湾が圧
 倒的です。外国では台湾、中国に分布するくらいで、世界的にも稀少生物と
 して知られています。英名もそのものズバリ<sakura shrimp>です!
 現在でも、食用にされているのはこの「桜えび」だけだそうです。

期間限定
 桜えびの漁獲量は増減の変動が大きいのが特徴です。この原因は解明されて
 いませんが、資源保護のため春漁が3月末から6月上旬、秋漁が10月末か
 ら12月末と漁の期間を限定しています。<生>が食べられるのはこの期間
 だけです。

色々桜えび食べ比べヒント(#^.^#
1)生:純生と冷凍があります。いずれも、おろし和えやレモン汁、生姜醤油、
  わさび醤油などお好みで。
2)釜揚げ:塩ゆでしたもの。コクと潮の香りが増して風味が豊かです。サラ
  ダやちらし寿司にもいいですよ。
3)素干し:生を天日干ししたもの。旨味が濃く香りが高い。かき揚げ、お好
  み焼き、焼きそばなどにほんの少し入れるだけで風味が格段に増します。
4)煮干し:釜揚げをさらに天日干ししたもの。歯ごたえがグッド。何と言っ
  ても、かき揚げがオススメ。
生桜えびを食べるときに<ヒゲ>が気になるという人は、水をはったボール
に桜えびを入れ、割り箸数本でかき回してみてください。結構ヒゲが取れます。

似て非なるエビ!?
 一般に、素干しなどに加工されている赤い小エビを見かけると「ああ、桜え
 びか」と思ってしまいがちですが、次からは立ち止まって、原材料名の表示
 を確認してみてください。実は別種の<シラエビ>や<南極オキアミ>を赤
 く着色したものであったりします。ちなみに、この<南極オキアミ>はエビ
 の仲間ではありません。<小エビ>と称してお好み焼きに使われているのは
 これであることが多いようです。桜えびは高価ですからネェ〜。

桜えびパワー全開!
 丸ごと食べる桜えびは、カルシウムやリンなどの無機質が他のエビとは比較
 にならないほど多く、コレステロール値を下げるEPA・DHA、タウリン
 なども効率よく摂取できる<超優良食品>です!

 

 

つまり、桜海老パワー全開です!

つまりそれ程美味しかった!

と・・・。

食べた事の無い人のために一応説明いたしますが、

まずどんぶりがあります。底が浅く、口が広いタイプで、手にしっくりと収まります。
重さも程よく、どういったらしょう。子猫を手のひらに乗せた感じのしっくり感。

(以下略)

味ですか?なんていうんですか?サクサクで香ばしい。つまり美味しいと。違いありません。

以上!

 

更にハイペースで場面は展開します。

 

 

第六章

 解散とやっぱり寒い三月の風

 

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さて、桜海老を余すところ無く堪能した一行は解散場所に向かって走ったかと思うと、もう解散場所です。中央高速足柄PA。

 そういえば中央高速に入る前に静岡県民のスナッチと分かれたのですが、そんな事は問題ではありません。

男は思います。

 つまり『寒い!』と・・・。

いくら富士山が近いからといって、あんなにはっきり見えるのは寒いからでしょうか。

高速道路の料金所でハマヒロさんの後ろに着いた男にハマヒロ号のマフラーから出た野球ボール大の排気毒ガスが顔に当たったのも寒いからでしょうか。

てけてけさんがとても元気に見えるのも、男が単に寒さで弱っているので相対的にそう見えただけでしょうか。

郵便ポストが赤いのもきっと寒いからでしょう。

そういえばロシアの国旗も赤ですしね。

象の鼻が長いのもきっと寒いからでしょう。

白熊の爪も長いですしね。

 

つまり『寒い!』と・・・。 

 

 

ここは解散場所です。 

解散場所とは解散をする場所であって、行き倒れるところではありません。

男は軽く限界を二周り半ほど通り越し、東京タワーの蝋人形館のキースエマーソン人形のような表情をしています。

それでも一行皆元気です。

ぐずさん等は

「そんなに寒そうにしているのが分からない」と言っています。

しかし男は思うのです。

『ふつう寒いはずだ・・・』と・・・。

たぶん標高も低くはないはずです。

それでも皆は普通に喋ったりしているのですが、男だけが足をガタガタ震わせています。皆は雑談等をしているのですが、入り混む気力は寒さに奪われ固まっています。

そんな中で解散式が行われました。

今回のツーリングも無事に終ってよかったです。

解散式が終ると、皆は元気にバイクにまたがり、男は手を振って見送ります。

しばらくして『寒いけどやっぱり帰らねばならないなあ、やれやれ』と男のツーリングは『諦め』という二文字と共に幕をおろしました。

 

おわり。

 

 
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